光回線を乗り換える前に確認すること|解約日・工事日・違約金・空白期間

光回線の乗り換え前に解約日・工事日・残債を確認することを示すアイキャッチ サービス変更

光回線を乗り換えたい。でも、いまの回線をいつ解約すればいいのかが分かりません。先に解約するとネットが止まりそうですし、後に回すと二重に払う気もします。

先に結論です。新規契約で乗り換えるなら、旧回線を自分から先に止めないこと。転用と事業者変更なら、切替が完了した時点で旧回線の利用は終了となります。

この記事では、乗り換え方法の違いと、旧回線を解約する前に確認したい費用・日付を整理します。

光回線を乗り換えるときは旧回線を先に解約しない

乗り換えでいちばん多い失敗は、旧回線を先に止めてしまうことです。

新規契約で乗り換えるときの流れは、新しい回線を申し込む、工事、開通、前の契約を解約、の順です。開通前に解約すると、インターネットが使えない期間ができます。

ただし、旧回線が終わる日の決まり方は、次に見る乗り換え方式によって違います。

  • 転用・事業者変更:切替が完了した日に、旧回線の利用は終了となります。終了日を自分で選ぶ場面はありません
  • 新規契約:新しい回線で実際に通信できることを確かめてから、旧回線へ解約を申し出ます。契約が終わる日は、そのあと旧回線の解約申告期限と終了条件に従って決まります

乗り換え方式は3つに分かれる

「光回線の乗り換え」は一つの手続きではありません。いまの回線と乗り換え先の組み合わせで、3つに分かれます。

方式どんな乗り換えか必要な番号工事
転用フレッツ光から光コラボレーションへ転用承諾番号回線設備を続けて使えるため、原則として不要
事業者変更光コラボレーションから別の光コラボレーション、またはフレッツ光へ事業者変更承諾番号同じ回線を使うため、一部を除き不要
新規契約新しく回線を引く、または設備を入れ替えて別事業者と契約するなし必要。NTT西日本は開通まで2〜4週間程度としています
いま使っている回線と乗り換え先の組み合わせから、転用・事業者変更・新規契約のどれに当たるかを判定する分岐図

光コラボレーションは、NTTの回線を各社が自社サービスとして提供する形です。ドコモ光、SoftBank 光などが当てはまります。

転用と事業者変更では、乗り換え先へ申し込む前に、いまの契約先から承諾番号をもらいます。有効期限は、NTT西日本の転用承諾番号が発行日から15日間、ドコモの事業者変更承諾番号が発行日を含め15日間です。過ぎたら取り直しになるので、番号を取るのは乗り換え先を決めたあとです。

自分がどれに当たるかは、乗り換え先の公式ページの申込み手順を見るか、申込窓口に聞けば分かります。

旧回線で確認する7つの条件

方式が決まったら、現在の契約を会員ページか、契約時の書面で確認します。

確認することどこで見るか
契約解除料と、かからない期間会員ページの解約手続き画面、契約書面
工事費・端末代の残債同上、または請求明細
解約月の料金が日割りかどうか契約約款、解約手続き画面の注意書き
返却が必要なレンタル機器と、その期限・方法解約案内、機器の同梱書類
光電話の番号を引き継げるか光電話の契約内容、乗り換え先の案内
メールやオプションが終わるかプロバイダの契約内容
スマートフォンとのセット割携帯電話側の契約内容

以下は、公式に条件が書かれている例です。同じ項目でも会社ごとに条件が違うので、そのまま他社には当てはめられません。

解除料と残債

SoftBank 光の解約費用は、「My SoftBank」の解約手続き画面で確認できます。表示されるのは、契約解除料、工事費残債 合計、費用合計(目安)です。解除料がかからない期間は、2021年7月1日以降の契約では契約満了月の当月・翌月・翌々月です。

精算の時期も会社で違います。ドコモ光から事業者変更で乗り換える場合、工事料の残債は事業者変更承諾番号の取得時に一括精算されます。番号を取った時点で請求が確定するということです。

解約月の料金が日割りになるか

SoftBank 光では、解除時の月額基本料は日割りで、オプションは満額請求です。一方でドコモ光では、解約時の基本料金は日割りされず、1か月分の請求になります。

日割りがない契約なら、月初に解約しても月末に解約しても同じ金額です。急いで解約日を早めても、支払いは減りません。

返却が必要なレンタル機器

借りている機器が、すべて返却対象とは限りません。転用でも事業者変更でも、Wi-Fiルーターなどは指定された方法で返しますが、ONU(終端装置)は返却せず使い続けられることもあります。

返す機器を間違えると通信が止まります。何を返すかは自分で判断せず、乗り換え先と旧回線の案内で確かめます。

SoftBank 光では、レンタル機器を期限までに指定の返却先へ返さないと、違約金を支払うことになります。返却先と期限は解約後に案内されることが多いので、届いた案内メールや書面は残しておくと安心です。

光電話の番号、メールやオプション、スマートフォンとのセット割は、回線そのものではなく、その上に乗っている契約の話です。後の見出しでまとめて扱います。

乗り換えで確認する5つの日付

条件を確認したら、次は日付です。似た日付が5つ出てきて、混ざると解約日を間違えます。

日付何の日か聞く相手どこで分かるか
申込日新しい回線を申し込んだ日新回線申込完了メール、会員ページ
工事日・切替日工事に来る日、または回線が切り替わる日新回線工事日程の連絡、切替予定の案内
実利用開始日新しい回線で実際に通信できた日自分手元の端末でつながるか試す
解約申告期限旧回線へ「その月で終える」と伝える締切旧回線旧回線の契約約款、解約案内
契約終了日旧回線の契約が実際に終わる日旧回線解約手続き後の確認画面、書面

混同しやすいのは、工事日・切替日と実利用開始日です。工事が終わった日と、実際につながった日は違うことがあります。機器の設定が残っていたり、工事が延期になったりするからです。旧回線を止める判断は、工事日ではなく実利用開始日でします。

解約申告期限と契約終了日も別物です。「今月末で解約したい」と思っても、締切を過ぎていれば終了は翌月末になります。締切日は会社ごとに決まっています。

工事日は、申し込んだあとに案内されます。まだ決まっていなければ、確定の連絡を待ちます。

事業者変更では、契約終了日を自分で選べません。ドコモ光では、変更先事業者における事業者変更の工事完了をもって解約となります。承諾番号を取った時点ではまだ終わらず、新しい会社側で切替が終わった日が終了日です。

光回線の乗り換え手順が転用・事業者変更と新規契約で分かれることを示す図

空白期間と二重払いを避ける順番

条件と日付がそろったら、順番どおりに進めます。前半はどの方式でも共通で、後半は方式で分かれます。

どの乗り換え方式でも共通する手順

  1. ここまでで確認した方式、条件、日付をそろえる
  2. 新しい回線を申し込む。転用・事業者変更なら、その前に旧回線から承諾番号をもらう(有効期限に注意)

転用・事業者変更の場合

  1. 切替日の連絡を受け取り、日付を控える
  2. 切替が完了する。ドコモ光では変更先事業者での工事完了をもって解約となり、旧回線へ改めて解約を申し出る手続きはありません。転用でも、契約先がNTT西日本から光コラボレーション事業者へ変わります
  3. 返却が必要な機器を、指定された方法で返す
  4. 最終請求の明細で、解除料と残債、プロバイダ料金が止まっているかを見る

この方式では、回線そのものの二重払いは起きにくくなります。ただし、別契約のプロバイダやオプションは自動で終わらないことがあります。

新規契約の場合

  1. 工事日の連絡を受け取り、日付を控える
  2. 工事が終わったら、パソコンやスマートフォンで実際につながるか試す
  3. 旧回線の解約を申し出る。解約申告期限を過ぎていないかを先に見る
  4. 返却が必要な機器を、期限までに返す
  5. 最終請求の明細で、解除料、残債、日割りの有無を見る

両方の料金がかかるのは、新しい回線を使い始めた日から、旧回線の契約が終わる日までです。解約を申し出た日までではありません。

重なりを短くしたいなら、旧回線側の締切がいつで、いつ申し出ればどの日に終わるのかを先に確かめておきます。ただし日割りのない契約では、解約日を早めても支払いは減りません。その場合は重なりを削るより、通信が止まらないことを優先します。

光電話・メール・セット割を使っている人は別に確認する

回線の契約と、その上に乗っているサービスの契約は別です。回線だけを見て乗り換えると、電話番号が使えなくなったり、プロバイダ料金だけが残ったり、携帯電話の割引が消えたりします。

光電話の番号

いまの電話番号をそのまま使いたい場合は、旧回線を解約する前に、番号を継続する手続きを確認します。

電話番号を継続するには、いまの事業者の解約手続きで「電話番号を継続する」方法を選びます。継続しない方法で手続きすると、その番号は使えなくなります。

番号をアナログ電話へ戻す場合は、移行が完了してから旧事業者を解約します。順番を逆にすると番号が残りません。

メールアドレスとプロバイダ契約

回線を解約すると、プロバイダのメールアドレスが使えなくなる場合があります。SoftBank 光では、Yahoo! BB基本サービスの契約者が解約すると@ybb.ne.jpのアドレスを利用できなくなります。フレッツ光から光コラボレーションへの転用でも、利用中のメールアドレスが使えなくなる可能性があります。

逆に、自動では終わらない契約もあります。ドコモ光では、プロバイダをセットで契約していても、解約後に自動解約されず月額料金が続く可能性があります。単独契約のプロバイダは、自分で解約します。

回線をやめたのにプロバイダ料金だけが残る、という形は起こり得ます。プロバイダのメールアドレスを各サービスに登録している場合は、使えなくなる前に別のメールアドレスへ変更します。

スマートフォンとのセット割

光回線をやめると、携帯電話側の割引も終わります。SoftBank 光の解約では「おうち割 光セット」などの割引がなくなり、ドコモ光の解約でもセット割は廃止されます。

光回線の月額が下がっても、家族全員のスマートフォンの割引が消えれば、家計としては増えることがあります。比べるのは光回線の月額ではなく、携帯電話を含めた合計です。

独自回線へ乗り換える場合は工事と旧回線解約を別に考える

「独自回線」は、フレッツ光や光コラボレーションのように転用・事業者変更で切り替えることができず、新規契約と工事が必要になる回線です。NURO 光がその一つです。

このとき、旧回線は自動では終わりません。新しい回線の工事と、旧回線の解約は、別々に進める手続きです。

NURO 光は、プランによって宅内工事と屋外工事の2回に分かれ、それぞれ立ち会いが必要です。賃貸住宅では、宅内工事日の1週間前までに建物所有者の承諾を得る必要があります。

工事が2回に分かれる分、開通日は後ろへずれやすくなります。独自回線でも、旧回線の解約を申し出るのは、新しい回線で実際に通信できたあとです。

契約直後に問題へ気づいた場合は初期契約解除を確認する

新しい回線を申し込んだ後に、思っていた条件と違うと気づいたときは、初期契約解除という制度が使えることがあります。旧回線をまだ解約していない段階なら、選び直す余地があります。

総務省の案内では、通信サービスの契約は、契約書を受け取ってから8日以内であれば、事業者の承諾なく解約できます。

ただし無料ではありません。次のような実費は支払う対象になります。

  • 解約時までのサービス利用料(日割り)
  • 事務手数料
  • 固定回線の工事費

費用が一切かからない制度ではありません。自分の契約が対象かどうか、8日の起算日、請求される金額は、契約書面と契約先で確認します。

まとめ|旧回線を解約する前に、契約内容を確認する

光回線の乗り換えで失敗しやすいのは、料金の比較ではなく解約の順番です。旧回線を解約する前に、いまの契約内容を確認しておきます。

新規契約で乗り換えるなら、新しい回線で実際に通信できたことを確かめてから解約を申し出ます。転用と事業者変更なら、解約を申し出る手続きはありません。承諾番号を取ると工事費残債が一括精算される場合があるので、番号を取る前に残債を見ておきます。

見るのは、契約解除料と解除料のかからない期間、工事費や端末代の残債、解約月の日割りの有無です。この3つは、解約手続きの画面にまとめて出ることがあります。

返却が必要な機器、光電話の番号、プロバイダのメールアドレス、スマートフォンとのセット割は、それぞれ別に見ます。回線の月額だけを比べると、携帯電話の割引が消えた分で家計が増えることもあります。

まずは、いま使っている回線の会員ページか契約書面を開いて、解約手続きの画面に出る金額を確認するところからです。

出典

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