フジドリームエアラインズ(FDA)は、2026年9月1日から30日までに発券する航空券の燃油特別付加運賃を、8月発券分より引き上げます。
値上げはA〜Dの全4区分です。8月との差は片道1区間あたり600〜1,300円。同じ区分を往復する場合は、合計で1,200〜2,600円増える計算です。
適用額は搭乗月ではなく発券月で決まります。ただし、8月中に発券すれば航空券全体が必ず安くなるとは限りません。本体運賃、変更の可否、取消手数料、予定変更の可能性も含めて総額を比べる必要があります。
この記事は、2026年8月22日時点のFDA公式「燃油特別付加運賃」、FDA名義の発表、FDA公式「取消手数料」をもとに整理しています。
FDAの9月発券分は全4区分で値上げ
FDAは8月21日14時、2026年9月発券分の燃油特別付加運賃を発表しました。
対象は、9月1日から30日までに発券する航空券です。9月に搭乗する航空券という意味ではありません。同じ搭乗日の便でも、8月に発券したか9月に発券したかで金額が変わる場合があります。
FDAは、燃油価格と為替レートの直近1カ月平均をもとに金額を毎月見直しています。9月分は、7月の燃油価格と為替レートなどをもとに決まりました。
8月と9月の料金・差額一覧
8月発券分と9月発券分を比べると、全区分で上がります。
| 区分 | 8月発券分 | 9月発券分 | 片道1区間の差額 | 同一区分を往復する場合の差額 |
|---|---|---|---|---|
| A | 1,500円 | 2,100円 | 600円増 | 1,200円増 |
| B | 2,400円 | 3,300円 | 900円増 | 1,800円増 |
| C | 2,700円 | 3,700円 | 1,000円増 | 2,000円増 |
| D | 3,500円 | 4,800円 | 1,300円増 | 2,600円増 |
片道と往復の差額は、FDAが公表した区分別の金額から変更ウォッチが計算したものです。往復欄は、同じ区分の路線を2区間利用する前提です。乗り継ぎがある場合や、往路と復路で区分が異なる場合は、利用する各区間の金額を足します。
9月発券分の定期便はA〜Dの29路線
2026年9月発券分の定期便は、路線距離に応じてA〜Dに分かれています。次の路線名と金額は、8月22日にFDA公式ページで確認した9月表の内容です。
A区分は10路線、2,100円
- 名古屋(小牧)=山形
- 名古屋(小牧)=新潟
- 名古屋(小牧)=出雲
- 名古屋(小牧)=高知
- 名古屋(中部)=高知
- 名古屋(小牧)=福岡
- 静岡=出雲
- 松本=神戸
- 札幌(新千歳)=山形
- 仙台=出雲
B区分は12路線、3,300円
- 名古屋(小牧)=青森
- 名古屋(小牧)=花巻
- 名古屋(小牧)=熊本
- 名古屋(中部)=熊本
- 静岡=福岡
- 静岡=熊本
- 静岡=鹿児島
- 松本=札幌(新千歳)
- 松本=札幌(丘珠)
- 松本=福岡
- 神戸=青森
- 札幌(新千歳)=新潟
C区分は5路線、3,700円
- 名古屋(小牧)=札幌(丘珠)
- 静岡=札幌(新千歳)
- 静岡=札幌(丘珠)
- 福岡=仙台
- 福岡=新潟
D区分は2路線、4,800円
- 福岡=札幌(新千歳)
- 福岡=花巻
個人向けチャーター便は9月表でA区分の2路線
FDA公式ページは、定期便と個人向けチャーター便を別の表で掲載しています。
9月発券分の個人向けチャーター便は、A区分の次の2路線です。金額はいずれも2,100円です。
- 静岡=静岡
- 名古屋(小牧)=名古屋(小牧)
8月表には、D区分の北九州=札幌(新千歳)、熊本=札幌(新千歳)も載っています。しかし、この2路線は9月表にはありません。8月のチャーター便一覧を、そのまま9月の対象として見ることはできません。
大人・小児・座席を使う幼児は同額
燃油特別付加運賃は、大人、小児、座席を使う幼児で同額です。座席を使わない幼児にはかかりません。
各種割引運賃を利用する場合も、燃油特別付加運賃は加算されます。割引運賃だから燃油分も安くなる、または対象外になるわけではありません。
旅行会社の個人包括旅行運賃を取り消す場合は、申込先の旅行会社で手続きするようFDAが案内しています。一方、旅行商品で燃油特別付加運賃がどのように表示・精算されるかは、今回確認した公式燃油ページでは分かりませんでした。
適用額は搭乗月ではなく発券月で決まる
FDAがいう発券日は、航空券を購入し、支払いまで済んだ日です。予約しただけの日や搭乗日とは異なります。
コンビニ支払いには例外があります。FDA公式ページでは、支払い番号を取得した月のレートを適用すると説明しています。月末に予約して翌月にコンビニで払う場合も、実際の支払日だけで判断せず、支払い番号を取得した月を見る必要があります。
燃油分の全額払い戻しと航空券全体の無料取消は別
FDAは、航空券を払い戻す場合、燃油特別付加運賃を全額払い戻すと案内しています。
ここで全額戻るのは燃油特別付加運賃です。航空券全体を、理由や時期にかかわらず無料で取り消せるという意味ではありません。
FDA公式の取消手数料ページでは、運賃の種類と取り消す時期によって手数料が変わります。出発後は、燃油特別付加運賃と旅客施設使用料を除き、支払った本体運賃の全額が取消手数料になる場合もあります。
払い戻しを考えるときは、燃油分、本体運賃、取消手数料、旅客施設使用料を分けて見ると誤解を防げます。
発券前は差額だけでなく航空券全体を比べる
8月と9月の発券時期を比べるなら、次の項目を並べると判断しやすくなります。
- 利用路線がA〜Dのどの区分か
- 発券月ごとの燃油特別付加運賃
- 本体運賃や旅客施設使用料を含む支払総額
- 予約変更の可否と取消手数料
- 予定が変わる可能性
燃油分だけなら8月発券分の方が低くなります。それでも、本体運賃や空席は便と発券時点で変わるため、「8月中に買えば必ず得」とは言い切れません。割引運賃を選ぶ場合は、予定が変わったときの取消手数料も総額比較に含めます。
10月発券分は別途見直し、現在の金額は未発表
FDAは燃油特別付加運賃を毎月見直しています。公式の改定時期表では、10月発券分は9月中旬に発表し、8月の燃油価格と為替レートを算出対象とする予定です。
2026年8月22日時点で、10月発券分の金額は発表されていません。また、認可条件などにより、適用額や適用期間が予告なく変わる場合があります。
詳しい条件の問い合わせ先は、FDAコールセンターです。電話番号は0570-55-0489、営業時間は7時から20時までです。
公式情報で確認できないこと
確認時点で、次の内容は今回確認したFDA公式情報から一律には判断できません。
- 個別便の8月・9月の本体運賃、空席、旅客施設使用料を含む総額差
- 航空券ごとの変更可否、取消手数料、払い戻し期限と方法
- 旅行商品での燃油特別付加運賃の表示・精算方法
- 10月発券分の金額
また、FDAの現行ページと発表資料は路線ごとの区分額を掲載していますが、「片道1区間あたり」という言葉は使っていません。この記事の片道差額は区分別金額の差、往復差額は同一区分を2区間利用した場合の計算値として示しています。
料金改定を比べるときの基本項目は、値上げのお知らせを見たら何を確認する?で確認できます。燃油分だけでなく、適用日と支払総額を見る理由も整理しています。

