東北・九州・中国・沖縄電力の電気料金が、2026年11月1日の使用分から上がります。各社の家庭向け試算では、月363円〜590円の増額です。
ただし、プランや使用量が違うため、この金額がそのまま自分の値上げ額になるわけではありません。ENEOSでんきも同日改定の予定ですが、新単価は未発表です。
11月の電気料金はいくら上がる?4電力とENEOSを比較
東北・九州・中国・沖縄の4社は、それぞれの地域の電力会社です。ENEOSでんきは、別の会社(ENEOS Power)が売っている電気のプランです。9月28日に各社が出した家庭向けの試算例を並べると、次のとおりです(税込・月額)。
| 契約先 | 試算の条件 | 改定前→改定後(試算) | 月の増額 |
|---|---|---|---|
| 東北電力 | 従量電灯B・30A・260kWh | 8,204円→8,689円 | +485円 |
| 九州電力 | 従量電灯B・30A・250kWh | 6,876円→7,243円 | +367円 |
| 中国電力 | 従量電灯A・260kWh | 8,742円→9,105円 | +363円 |
| 沖縄電力 | 従量電灯・260kWh | 9,174円→9,764円 | +590円 |
| ENEOSでんき | 試算例なし | 新しい単価は未発表 | 未発表 |
値上げは2026年11月1日以降の使用分から
新しい料金は、11月1日以降に使った電気からかかります。
電気代は検針日から次の検針日までの使用分で計算するため、10月と11月にまたがる月が出てきます。その月は、10月31日までに使った分には今の単価、11月1日からの分には新しい単価がかかります。九州電力と沖縄電力は、この分け方を日割りで計算するとしています。
東北電力とENEOSでんきは、今回の見直しに伴う契約者の手続きは不要と案内しています。九州電力、中国電力、沖縄電力の発表には、契約者の手続きについての記載はありません。
東北・九州・中国・沖縄電力は契約プランで増額が変わる
表は各社が示した一例です。4社とも、従量電灯以外の家庭向けプランも対象に入っています。
東北電力:規制料金と自由料金のプランをどちらも見直し
- 従量電灯Bなどの規制料金
- よりそう+シリーズなどの自由料金
- 会社・工場向けの高圧、特別高圧
九州電力:従量電灯Bと自由料金のプランをどちらも見直し
- 従量電灯Bなどの規制料金
- 自由料金のプラン
新旧単価は、公式の見直し資料でプランごとに確認できます。
中国電力:契約しているすべての人が対象
- 契約中のすべての人が対象
- 家庭向けは基本料金(または最低料金)と電力量料金が上昇
- スマートコースの試算も月363円増
首都圏で契約している人への内容は、別途案内されます。
沖縄電力:直接契約しているすべての人が対象
- 沖縄電力と直接契約しているすべての人が対象
- グッドバリュープランの試算も月590円増
ENEOSでんきは北陸以外が対象、新単価は後日発表
ENEOSでんきは、北陸を除く8エリア(北海道、東北、関東、中部、関西、中国、四国、九州)で、11月1日に料金単価を改定する予定です。
ただ、新しい単価はまだ出ていません。ENEOS Powerはホームページなどで別に知らせるとしていて、それまでは自分の家でいくら変わるかを計算できません。改定の時期も、電線を管理する各地域の会社の発表時期などで変わる場合があります。
地域の電力会社の規制料金と比べたおトク額について、ENEOS Powerは大きな変更を見込んでいないとしています。
にねん とく2割で契約していて、今回の改定をきっかけに解約する場合は、解約手数料1,100円(税込)は請求されません。料金の未払いで解約になる場合は、原則として対象外です。免除を受けられる期限は、案内には書かれていません。
政府支援の終了分と今回の値上げを分けて見る
今回の値上げは、託送料金の見直しを電気料金に反映したものです。託送料金は、電線や電柱を使って電気を届ける費用で、もともと電気料金に含まれています。
11月からは、これとは別に、国の電気・ガス料金支援による割引もなくなります。支援は2026年10月分で終わります。
自分の電気代は契約先・プラン・使用量の3つで確かめる
検針票や会員向けサイトで、次の3つを確認します。
- 契約先:電気を買っている会社の名前
- 契約プランと契約容量:「従量電灯B」「30A」など
- 直近の使用量:「260kWh」のようなkWhの数字
表と条件が近ければ、増額の目安にできます。違う場合は、契約先の公式ページで確認します。
- 東北電力:電気料金見直し影響シミュレーションで、自分のプランを選んで影響額を試算できます
- 九州電力:見直し内容(新旧の料金単価)に、従量電灯Bなどの今の単価と新しい単価が並んでいます
- 中国電力:電気料金単価表に、プランごとの今の単価と見直し後の単価が並んでいます
- 沖縄電力:電気料金単価表のページから、主な料金プランの単価表(PDF)を開けます
- ENEOSでんき:新しい単価は未発表です。解約手数料の扱いはよくあるご質問「料金改定に伴う解約について」で確かめられます
単価表では、基本料金(または最低料金)と、使った量にかかる1kWhあたりの料金を分けて見比べます。1kWhあたりの料金は、使用量の段階ごとに単価が違います。たとえば九州電力の従量電灯Bは、120kWhまで・300kWhまで・それを超える分の3段階で、基本料金が上がる一方、各段階の単価はわずかに下がっています。
自分の使用量を段階に分けて計算するのが手間なら、試算ページがある東北電力はそちらで、ほかの会社は契約先の問い合わせ窓口で確かめられます。
まとめ|試算例の増額をそのまま自宅の請求額にしない
東北・九州・中国・沖縄電力と契約している人は、11月1日の使用分から今の契約に新しい料金がかかります。
ENEOSでんきの人は、新しい単価が発表されたら、今の料金と比べて続けるかを考えられます。単価が発表されたら、この記事にも反映します。
出典
- 東北電力「託送料金の変更に伴う電気料金の見直し等について」(2026年9月28日発表/2026年9月29日確認)
- 九州電力「託送料金見直しを反映した新たな電気料金単価を設定します」(2026年9月28日発表/2026年9月29日確認)
- 九州電力「特定小売供給約款及び自由料金の見直し内容について」(2026年9月28日発表/2026年9月29日確認)
- 中国電力「電気料金メニューの見直し(託送料金見直しの反映)について」(2026年9月28日発表/2026年9月29日確認)
- 中国電力「電気料金メニュー等の見直しについて」(2026年9月28日発表/2026年9月29日確認)
- 中国電力「電気料金単価表」(2026年9月28日発表/2026年9月29日確認)
- 沖縄電力「託送料金の改定に伴う電気料金の見直しについて」(2026年9月28日発表/2026年9月29日確認)
- ENEOS Power「託送料金改定に伴う『ENEOSでんき』電気料金への反映について」(2026年9月28日発表/2026年9月29日確認)
- ENEOSでんき よくあるご質問「料金改定に伴う解約について」(2026年9月29日確認)

