サービス終了のお知らせを見たら何をする?残高・データ・解約の確認チェックリスト

サービス終了時に残高・解約・データを確認するチェックリストのアイキャッチ画像 サービス終了

使っていたアプリやサービスから「サービス終了のお知らせ」が届いたときは、終了日以外の期限にも目を向けたいところです。サービスによっては、返金の申請やデータの保存などが終了日より前に締め切られます。

先に結論を書きます。最初にすることは、残高を使い切ることでも、退会することでもありません。公式の終了告知を保存し、自分が何を持っているかを書き出すことです。そのうえで、お金・契約・購入したもの・データ・アカウントの順に、それぞれの期限を確認していきます。

必要な対応はサービスごとに大きく違います。自動で契約が終わるサービスもあれば、自分で解約しないと請求が続くサービスもあります。残高が返金されるものもあれば、返金の対象外になるものもあります。この記事は「どのサービスでもこうなる」という答えではなく、自分のケースを公式情報で判定するための順番をまとめたものです。

記事の最後に、そのまま使えるチェックリストを載せていますので、参考にしてみてください。

最初に終了告知と自分の利用状況を保存する

終了告知のページは、サービスが終わったあとに消えることがあります。アプリ内のお知らせは、アプリが起動しなくなった時点で読めなくなります。返金の申請や問い合わせをするときに必要な情報が、そのタイミングで見られなくなると困ります。

そこで、何をするかを決める前に、次の2つを手元に残しておきます。

1. 公式の終了告知を保存する

  • 発表しているのが誰か(運営会社、親会社、プラットフォームのどれか)
  • 告知のURLと、告知が出た日
  • 画面のスクリーンショット、またはPDFとして保存したもの

告知は一度で完成するとは限りません。最初は「終了します」だけで、返金やデータの扱いは後日案内される、という流れもよくあります。あとで内容が更新されたときに元の記載と見比べられるよう、日付つきで残しておくと安心です。

2. 自分の利用状況を書き出す

紙でもメモアプリでもかまいません。次の項目のうち、自分に当てはまるものを埋めていきます。

種類書き出す内容
お金・ポイント残高、ポイント数、有償か無償か、クーポン、有効期限
契約・請求有料プラン名、月額・年額、次回更新日、請求元
購入・予約注文番号、予約番号、利用予定日、まだ受け取っていないもの
データ写真、文書、履歴、作成物、保存場所
アカウント登録メールアドレス、連携している他サービス

この時点では、まだ何も操作しません。使い切る、解約する、退会する、といった行動は、期限と条件を確認したあとです。

「公式発表」はどこまで見るか

「公式情報を確認する」と言っても、置かれている場所はいくつかに分かれています。片方だけを見ると、期限を見落とすことがあります。

  • 企業のニュースリリース:終了する事実と、大まかな日程
  • アプリ内・サイト内のお知らせ:利用者向けの具体的な期限
  • 終了に関するFAQ:残高、返金、データ、アカウントの個別の扱い
  • 利用規約:契約が終わるときのルール
  • 払戻しの公告:お金の返金について、別途出される告知
  • プラットフォームからの通知:App Store、Google Play、通信会社などが請求元の場合

このうち「払戻しの公告」は見落とされやすい種類です。資金決済法にもとづく払戻しをする場合、事業者は官報、日刊新聞紙、または電子公告で知らせることになっていて、あわせて自社サイトやメールなどでも情報提供します(出典1、出典2)。企業のニュースリリースとは別の場所に出ることがある、と覚えておくと探しやすくなります。

「サービス終了日」以外の期限を時系列で確認する

告知に書かれている日付は、ひとつではありません。「サービス終了日」より前に来る期限がいくつもあります。

実際の終了告知では、期限が次のように分かれていました。

  • LINE Payの公式発表:加盟店の新規申込、かんたん送金サービスの新規申込、決済利用、サービス全体の終了時期(出典8)
  • デリバリーサービスの終了告知:通常注文、予約注文、クーポン・特典、有料会員、問い合わせの期限(出典14)
  • SNS機能の終了告知:バックアップの申請期間と、申請後のダウンロード期間(出典11)

いずれも個別のサービスの例で、日付や条件はそのサービス固有のものです。共通しているのは、サービスそのものが終了する日より前に、申込や注文、データ保存などの期限が設定されていることです。実際の期限の並び方は、menuは2026年9月30日終了|注文・予約・クーポン・返金対応の期限と利用者がやることで1つのサービスの例として整理しています。

告知から次の日付を抜き出して、早い順に並べてみてください。

期限の種類内容見落としたときに起きること
新規受付の停止新規登録、新規申込の締切プラン変更や追加登録ができなくなる
販売・チャージの停止商品購入、残高追加の締切追加できない(多くの場合、これ以上使わないほうがよい合図)
予約受付の停止先の日付の予約ができなくなる日予定していた利用ができない
最終利用日実際にサービスを使える最後の日残高やポイントが使えなくなる
払戻しの申出期限返金を申し出る締切申出期間を過ぎると、その手続きでは返金を受けられない
データ申請の期限書き出しを申し込む締切データを取り出せなくなる
ダウンロードの期限用意されたファイルを受け取れる締切申請したのに受け取れない
問い合わせ窓口の終了サポートが閉じる日確認も相談もできなくなる

すべてが設定されているとは限りません。ないものは「記載なし」として残しておき、あとで公式へ確認する対象にします。

自分に関係するもののうちいちばん早い期限が、実質的な締切です。

残高・ポイント・クーポンは種類を分けて確認する

「ポイント」とひとまとめに呼ばれているものは、実際には性質が違うものの集まりです。ここを分けないと、返金されるはずのものを使い切ってしまったり、逆に返ってこないものを待ち続けたりします。

まず、自分が持っているものを4つに分けます。

種類何か確認したいこと
有償残高お金を払ってチャージ・購入したもの返金の対象か、申出の期限はいつか
無償ポイントキャンペーンや特典で無料でもらったもの対象になるか、失効するか
クーポン・割引券条件つきで使える値引き使える期限、終了までに使う機会があるか
購入済みアイテムすでに交換・購入したもの返金と別枠で扱われることが多い

アプリの画面上では、これらが同じ数字にまとまって表示されていることがあります。有償で買った分と無料でもらった分が別々に表示されるサービスもあれば、合算されているサービスもあります。まずは残高画面を保存し、内訳がどう表示されているかを見ておきます。

終了するのが一部の特典だけで、カードやポイントは継続する場合もあります。特典だけが終わり、ポイントは続いた例のように、告知の見出しだけで全部なくなると判断せず、何が残るかまで読んでください。

そのうえで、使い切る前に公式の返金案内を読むという順番にします。理由は単純で、返金の対象になるのは通常「未使用の残高」だからです。先に使ってしまうと、返金の対象から外れます。

前払式支払手段の払戻しで確認すること

ここで出てくるのが「前払式支払手段(まえばらいしきしはらいしゅだん)」という言葉です。先にお金を払っておいて、あとで買い物に使う仕組みのことで、商品券、ギフト券、プリペイドカード、アプリ内で使う電子的な残高などが含まれます(出典1)。

前払式支払手段の払戻しを確認する流れ。残高画面を保存し、公式告知やFAQで対象・期限・方法を確認。対象なら期限内に申し出て控えを保存し、対象外または不明なら公式へ確認する。
前払式支払手段の払戻しを確認する流れ。実際の対象・期限・方法は、各サービスの公式告知・FAQで確認してください。

「60日」は申出期間の下限

前払式支払手段にあたる残高は、発行会社が発行・利用をやめるとき、資金決済法にもとづく払戻し手続きの対象になります。利用者は、決められた申出期間の中で自分から申し出ます。期間を過ぎると、その手続きでは返金を受けられません(出典1、出典3)。

混同しやすい2つの期間を分けると、次のようになります。

期間意味
払戻しの申出60日以上が下限。これより長い場合もある(出典2、出典3、出典4)
終了の告知サービスごとに確認。すべてのサービスに共通する数字は確認できていない

つまり、60日はサービス終了の告知期間ではありません。

自分の残高が対象かを分ける

すべての残高やポイントが、同じ扱いになるわけではありません。まずは種類と条件を分けます。

残高の種類確認の目安
お金を払って取得定義に当てはまれば、原則として前払式支払手段にあたる(出典2)
無料で取得対価を受け取っていないため、前払式支払手段にはあたらない(出典2)
有償・無償が混在表示と会社側の帳簿で区分管理されていなければ、無償分も対象に含まれる場合がある(出典2)
6か月以内のみ有効法律の適用対象外になる場合がある(出典2)

実際の払戻し告知には、「※有償発行分に限る」と書かれたものが複数あります。同じ会社でも、通貨の種類によって無償分の扱いが分かれる例があります(出典16)。

画面に表示された残高だけでは、払戻し対象か判断できません。 公式の払戻し告知やFAQで確認します。

手続きは6項目を順番に確認する

  1. 残高画面を保存する(内訳の表示も含めて)
  2. 公式の払戻し告知またはFAQを探す
  3. 対象になる残高と、対象外になる残高を読み分ける
  4. 申出の期間、申出の方法、必要な情報(本人確認、振込先など)を確認する
  5. 対象なら期限内に申し出る/対象外なら、最終利用日までに使うかどうかを決める
  6. 申請の控え、受付番号、完了の表示を保存する

払戻し方法は現金とは限らない

日本資金決済業協会のQ&Aでは、利用者の承諾が得られれば、現金の代わりに別のサービスで使える残高と交換できる場合があると説明しています(出典2)。実際の方法は、そのサービスの告知で確認します。

公式一覧からも探せる

自分が使っているサービスが払戻しの手続きに入っているかどうかは、金融庁が公開している実施中の発行者一覧(出典15)や、日本資金決済業協会の払戻しのお知らせ一覧(出典16)からも探せます。会社の公式サイトが見つけにくいときの入口として使えます。

サブスクは自動終了か、解約手続きが必要かを確認する

「サービスが終わるなら、請求も自動で止まるはず」と考えたくなりますが、そうとは限りません。ここは実際に金銭的な損が出やすい部分です。

まず押さえておきたいのは、アプリを削除しても契約は解約されないということです。国民生活センターは、アプリのアイコンを削除したり、アプリをアンインストールしたりするだけでは解約にならないと案内しています(出典5、出典6)。Google PlayとAppleも、それぞれのヘルプで定期購入の確認・解約手順を公開しています(出典12、出典13)。

そのうえで、サービス終了時に契約が自動で終わるのか、自分で解約する必要があるのかは、そのサービスの告知次第です。どちらか一方を一般ルールとして決めることはできません。

確認は次の順で進めます。

手順1:請求元を特定する

同じアプリでも、契約した経路によって解約する場所が変わります。

請求元確認する場所
App Store経由設定 → アカウント → サブスクリプション(出典13)
Google Play経由Google Play → お支払いと定期購入(出典12)
事業者と直接契約そのサービスの会員ページ、マイページ
通信会社のまとめ請求通信会社の契約確認画面
クレジットカード直接引き落としカードの利用明細で名称を確認

分からないときは、クレジットカードや携帯電話料金の明細に出ている請求名から逆にたどると特定しやすくなります。

手順2:告知で終了の扱いを読む

「終了日をもって自動的に更新を停止します」と書かれているのか、「解約手続きが必要です」と書かれているのか、あるいは何も書かれていないのかを確認します。例えばあるデリバリーサービスの終了告知では、有料会員の自動更新を停止する旨が示されていました(出典14)。これはそのサービスの告知の内容であって、他のサービスにそのまま当てはまるものではありません。

手順3:次回更新日と最終請求を確認する

終了日より先に更新日が来る場合、そのタイミングで1回分の請求が発生することがあります。日割りでの返金があるかどうかも、告知や規約に書かれているとおりです。共通のルールはありません。

手順4:完了を確認する

手続きをしたら、そこで終わりにせず次を残します。

  • 解約完了のメール、または画面の表示
  • 管理画面に出る「◯月◯日まで利用可能」といった終了予定日
  • 次回の請求予定が消えていること
  • 実際に、次の請求月の明細に金額が乗っていないこと

最後の1つは、その月が来るまで確認できません。カレンダーに1行入れておくと取りこぼしを防げます。

購入済み商品・予約・チケットは履行状況を確認する

残高がゼロでも、まだ受け取っていないものが残っている場合があります。お金の話とは別に、この棚卸しが必要です。

対象になりやすいのは次のようなものです。

  • 注文したが、まだ届いていない商品
  • 予約したが、まだ利用していないサービスや来店予約
  • 購入したが、まだ使っていないチケット・回数券
  • 購入済みのデジタル商品(電子書籍、音楽、ゲーム内アイテムなど)
  • ダウンロード済みだが、再ダウンロードが必要になり得るもの

これらは「未履行(みりこう)」、つまりお金は払ったが、まだ受け取っていない状態にあたります。残高の払戻しとは別の扱いになることが多い部分です。

確認しておきたいのは次の点です。

  1. 購入履歴・予約履歴を保存する(注文番号、予約番号、金額、日付を含めて)
  2. 提供される予定日が、サービス終了日より前か後かを見る
  3. 終了日より後にかかるものについて、公式告知に個別の案内があるかを探す
  4. キャンセル、代替の提供、返金のいずれになるのかを確認する
  5. 記載がない場合は、問い合わせ窓口が閉じる前に確認する

キャンセルや返金の扱いは、商品の種類、支払方法、提供の段階によって変わります。「サービスが終わるなら未提供分は返金される」と一般ルールのように考えるのは避けてください。その取引について公式に案内されている内容が、判断の基準になります。

デジタル商品については、「終了後もダウンロード済みのファイルは使えるのか」「再ダウンロードはできるのか」「アプリ自体が動かなくなるのか」を分けて確認します。手元に残っているように見えても、認証のためにサーバーへの接続が必要な仕組みだと、終了後に開けなくなることがあります。

保存データは期限前に書き出し、開けるかまで確認する

データについては、「書き出しの申請をした」で終わりにしないことが大切です。完了と言えるのは、ファイルを受け取り、開いて中身を確認し、別の場所にも複製した時点です。

まず、何が取り出せて、何が取り出せないのかを分けます。あるSNS機能の終了案内では、バックアップの対象になるデータと、対象外になるデータが明示されていました(出典11)。また、端末のデータ移行サービスの終了案内では、終了後は旧アプリで作成したバックアップを復元できなくなるため、別の保存方法へ切り替えるよう案内されていました(出典10)。どちらもそのサービス固有の条件です。

進め方は次のとおりです。

手順1:対象と対象外を確認する

告知やFAQに、書き出せるデータの一覧があれば、それを基準にします。一覧にないものは取り出せない可能性があります。

手順2:申請する

申請そのものに期限がある場合があります。申請の期限と、用意されたファイルをダウンロードできる期限は、別々に設定されていることがあります(出典11)。両方をメモしておきます。

手順3:ダウンロードして、実際に開く

ここが抜けやすい工程です。ファイルが壊れていないか、圧縮ファイルなら展開できるか、中身が想定していたものかを、その場で確かめておきます。期限が過ぎてから気づくと、やり直せません。

手順4:容量と保存先を決める

写真や動画が含まれると、保存データの容量が大きくなる場合があります。スマートフォンの空き容量では受け取れないこともあるため、必要な容量を先に確認しておくと詰まりません。

手順5:別の場所にもう1つ置く

1か所だけに置くと、その機器が壊れたときに終わります。クラウドと手元、あるいは別々の機器に分けておきます。

手順6:移行先で開けるかを確認する

書き出したファイルが、他のサービスにそのまま取り込めるとは限りません。形式が合わない、対応していない、一部の情報が失われる、といったことは起こります。「保存できた=移行できる」ではないという前提で、必要なら移行先で試しに読み込んでみます。

スクリーンショットは補助として有効ですが、実データの代わりにはなりません。公式の書き出し機能がある場合は、そちらを優先します。

アカウントと個人情報の扱いを分けて確認する

「サービスが終わるなら退会しておこう」と考える方は多いのですが、順番を間違えると困ることがあります。

退会するかどうかは、返金の申請、データの書き出し、購入済み商品の確認が終わってから判断します。先に退会すると、ログインできなくなり、手続きや申請状況の確認を進められない場合があるためです。

そのうえで、次の2つは別の話として扱います。

1. アカウントが使えなくなること

終了後にログインできるのか、いつアカウントが削除されるのか、自分で退会する必要があるのかは、告知に書かれているとおりです。何も書かれていない場合は、確認の対象にします。

2. 会社が持っている個人データが消えること

こちらは自動的には決まりません。個人情報保護法にもとづくガイドラインでは、保有個人データ(=会社が持っていて、開示や訂正、消去などに応じられる立場にある個人データ)の利用停止や消去について、要件が定められています。同時に、他の法令によって保存が義務づけられている場合など、消去以外の対応が取られる場合についても記載されています(出典7)。

このため、アカウントを削除すれば会社が持っているデータがすべて即座に消える、とは一律には言えません。プライバシーポリシーや関係法令により、一定期間保存される情報もあります。

気になる場合に確認する先は次のとおりです。

  • そのサービスのプライバシーポリシー(保存期間、終了後の扱いの記載)
  • 開示、訂正、利用停止、消去などの請求を受け付ける窓口
  • 終了告知に書かれたアカウントの扱い

窓口はサービス終了とともに閉じることがあります。確認したいことがあるなら、閉じる前に済ませておくほうが動きやすくなります。

後継・代替サービスは移行条件と必要性から選ぶ

終了告知と一緒に、後継サービスや移行先が案内されることがあります。案内されているからといって、すぐに移る必要があるとは限りません。

先にすることは、データの保全です。移行先の検討は、手元にデータが残ってから始めても遅くありません。

そのうえで、公式の後継サービスがある場合は、何が引き継がれて何が引き継がれないのかを確認します。

  • 残高やポイントは引き継がれるか、引き継ぎに期限や手続きがあるか
  • 保存データは移行されるか、自分で移す必要があるか
  • アカウントはそのまま使えるか、新規登録が必要か
  • 購入済みのものは引き続き使えるか
  • 使っていた機能のうち、後継サービスにないものはあるか
  • 料金は変わるか、無料だったものが有料になっていないか
  • 新しい契約や、最低利用期間が発生しないか
  • 手持ちの端末やOSに対応しているか

「公式の後継」と案内されていても、すべてがそのまま移るとは限りません。引き継ぎの対象は、その案内に書かれている範囲です。

代替サービスを探す場合は、終了したサービスで実際に使っていた機能だけを基準にします。使っていなかった機能まで含めて比較すると、必要以上に高いプランを選びやすくなります。

そして、同じ機能がもう必要ないなら、代わりを契約しないという選択もあります。終了をきっかけに使わなくなるサービスは珍しくありません。

判断に迷ったら「行動不要・続報待ち・公式確認」に分ける

告知を読んでも書かれていないことは出てきます。そのときは推測で動かず、項目ごとに4つのどれかに振り分けます。「何もしない」も、きちんとした結論のひとつです。

判定どんなときかすること
期限前に対応対象、方法、期限が公式に書かれている期限順に実行し、控えを残す
行動不要自動で終了・自動で移行すると明記されていて、他に未完了もない何もしない。告知の記載だけ保存しておく
続報待ち「詳細は後日ご案内します」と書かれていて、今すぐ動く必要がない案内予定の時期をメモし、期日に見直す
公式確認期限が近い、お金・予約・データに関わる、自分が対象か判断できない窓口が閉じる前に問い合わせる

問い合わせるときは、次を先に用意しておくとやりとりが短く済みます。

  • 登録しているメールアドレスや会員番号
  • 注文番号、予約番号、申請番号
  • 残高や契約内容が写った画面
  • 何が分からないのか(事実の確認)と、どうしてほしいのか(希望する対応)を分けた文面

回答を受け取ったら、受付番号、担当者名、日付、回答内容を保存しておきます。窓口が閉じたあとに確認できるのは、この記録だけになります。

なお、事業者の倒産や清算をともなう終了の場合は、別の手続きが関わってきます。この記事の範囲を超えるため、そうした状況では消費生活センターや消費者ホットライン188などの相談窓口を利用するのが現実的です(出典3)。

終了前の最終チェックリスト

ここまでの内容を、実行する順に並べたものです。自分に関係のない項目は「対象外」として飛ばしてかまいません。

保存

  • □ 公式の終了告知を、URL・日付つきで保存した
  • □ アプリ内のお知らせやFAQも保存した
  • □ 自分の残高、契約、購入、予約、データを書き出した

期限

  • □ 告知から日付をすべて抜き出した
  • □ 早い順に並べ、自分に関係するいちばん早い期限を把握した
  • □ 記載のない期限を「公式確認」に分類した

お金・ポイント

  • □ 残高画面を保存した(内訳の表示を含む)
  • □ 有償/無償/クーポン/購入済みを分けた
  • □ 払戻しの告知またはFAQを確認した
  • □ 対象・対象外・申出期間・申出方法を確認した
  • □ 使い切る前に、返金対象かどうかを判断した
  • □ 申請した場合、受付の控えを保存した

契約・請求

  • □ 有料契約の請求元を特定した
  • □ 自動終了か、手動解約が必要かを告知で確認した
  • □ 次回更新日と最終請求を確認した
  • □ 解約完了の表示・メールを保存した
  • □ 次の請求月に、明細へ金額が乗っていないことを確認する予定を入れた

購入・予約

  • □ 購入履歴、予約履歴を保存した
  • □ 提供予定日と終了日を比べた
  • □ 未提供のものについて、公式の案内を確認した
  • □ 記載がないものを問い合わせた

データ

  • □ 書き出せるデータと、対象外を確認した
  • □ 申請期限とダウンロード期限を分けてメモした
  • □ 申請し、ファイルを受け取った
  • □ ファイルを開いて中身を確認した
  • □ 別の場所にも複製した
  • □ 移行先が決まっている場合、取り込めるか試した

アカウント・個人情報

  • □ 他の手続きがすべて終わってから退会するか判断した
  • □ 終了後のログイン可否、アカウント削除の扱いを確認した
  • □ プライバシーポリシーと問い合わせ窓口を確認した

移行・代替

  • □ 引き続き必要な機能を書き出した
  • □ 公式の後継サービスで引き継がれる範囲を確認した
  • □ 料金、契約条件、対応端末を確認した
  • □ 代わりが不要なら、契約しないという判断も検討した

記録

  • □ 問い合わせの受付番号と回答を保存した
  • □ 完了したもの、続報待ちのものを分けて記録した

サービス終了の告知は、内容も伝え方も事業者によってさまざまです。だからこそ、判断の順番を自分の側で固定しておくと、どのサービスでも同じように棚卸しができます。まずは告知を保存して、自分が何を持っているかを書き出すところから始めてみてください。

個別のサービスについて、実際の日付や条件を知りたい場合は、そのサービスの公式告知・利用規約・FAQを基準にします。この記事の内容で置き換えないようご注意ください。

出典

  1. 金融庁「商品券(プリペイドカード)の払戻しについて」(2026年8月22日確認)
  2. 一般社団法人日本資金決済業協会「前払式支払手段についてよくあるご質問」(2026年8月22日確認)
  3. 国民生活センター「電子マネーを使おうとしたら、有効期限切れで使えなくなった!」(2020年1月30日公表/2026年8月22日確認)
  4. 金融庁「事務ガイドライン 第三分冊:金融会社関係 5 前払式支払手段発行者関係」(2026年8月22日確認)
  5. 国民生活センター「サブスクリプション アプリの削除だけでは解約になりません!」(2026年7月9日公表/2026年8月22日確認)
  6. 国民生活センター「【サブスク】アプリを削除して解約したつもりがされていなかった。どうしたらよいか」(2026年3月24日/2026年8月22日確認)
  7. 個人情報保護委員会「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」(2026年8月22日確認)
  8. LINEヤフー「日本国内における『LINE Pay』サービス終了に関するお知らせ」(2024年6月13日公表/2026年8月22日確認)
  9. 任天堂「資金決済に関する法律第20条第1項に基づく前払式支払手段の払戻しのお知らせ」(2024年7月31日/2026年8月22日確認)
  10. NTTドコモ「【デコピサービス終了】データ移行手順」(2026年8月22日確認)
  11. LINEヘルプセンター「【終了】『LINE VOOM』サービス終了のお知らせ」(2026年7月23日/2026年8月22日確認)
  12. Google Playヘルプ「Google Playでの定期購入の解約、一時停止、変更」(2026年8月22日確認)
  13. Appleサポート「Appleのサブスクリプションを解約する必要がある場合」(2026年7月1日/2026年8月22日確認)
  14. menu株式会社「menuサービス終了に関するお知らせ」(2026年8月19日公表/2026年8月22日確認)
  15. 金融庁「資金決済法に基づく払戻手続実施中の商品券の発行者等一覧」(2026年8月18日更新/2026年8月22日確認)
  16. 一般社団法人日本資金決済業協会「前払式支払手段払戻しのお知らせ」(2026年8月22日確認)
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